HWS製ビクトリーモデルをミリポリ2インチにカスタマイズ



Dsc_3548 やっとこさ完成です。パーツをすべて組み込み、リアルなHWSのカートを入れると重量感満点です。ビクトリー4,5インチよりはバレルの長さ分軽くなっているはずですが、重量バランスの関係でしょうか、ずっしり感はこの2インチの方が上だと思います。


どうですか?なかなか素敵なGUNだと思いません?


 


Dsc_3549 全体のバランスは4インチや5インチの方がいいでしょうけど、スクエアバットのフレームと短いバレル、半月型のフロントサイト、このアンバランスさがこのミリポリの魅力だと思います。





Dsc_3551 かなりアップの写真ですのでアラも大きく表示されてしまいますが、ご容赦を。クラシカルなイメージを大事にしたかったので、刻印 は新橋銃砲玩具店さんにて入れてもらいました。以前、作成したM19のサイドプレートもこちらで刻印 していただきましたが、あまりに仕上がりがきれいだったので今回もお願いしました。刻印 データはこちらで用意しましたが、細く細かい刻印 は、レーザー刻印 機のなせるワザです。通常の民生用の刻印 機ではここまではきっと掘れないでしょう  


Dsc_3562 マズルとシリンダーにはインサートが見えます。HWSビクトリーのカートはかなりリアルですので、シリンダーインサートがない方が格好いいんでしょうけど、仕方ありません。HWSビクトリーはフレームとヨーク上部のエッジがシュラウドのあるM19のままの位置にありますので、切削修正しています。その際もエッジが立ちすぎるとこのミリポリの魅力半減ですので、適度に丸めてあげます。

Dsc_3556 エキストラクターロッドはM19の2.5インチのものを使っていますが、それでも0.5インチ分長いです。エキストラクターロッドそのものを加工するのは至難のワザですので、内部のワッシャを短縮することで解決しました。



Dsc_3558 今回はブラックモデルをベースにしましたが、リアサイトの溝部分やフレームのヨーク収納部分などマットブラックにしておきたいところは、塗装を落とさずそのままにしてあります。



Dsc_3560 サイトビューです。バレルが短いですね。でもスナブノーズ好きです。




 


Dsc_3554途中で他の作業を進めたりしましたが、完成まで2週間ほどかかりました。あっちを削ればこっちが足らないとかパーツが合わないとか、作業中いろいろ問題が多く変な汗もかきましたが、完成すると喜びひとしおです。以前から作りたいと妄想ばっかりしていた物を、今こうして手にすることができて単純にうれしいですね。

Dsc_3565最近の映画はクローンガバやポリマーフレームの多弾倉GUNばかりが出てきます。確かに頼もしくて格好いいのですが、戦う美学というのは、リボルバーで寸図まりで小口径のこのGUNの方があるのではないでしょうか。このような銃が主役を張っていた昔の映画の方が、ガンエフェクトが発達している今の映画より、1発の重みがあったと思います。


さて、このミリポリ片手に『刑事ジョン・ブック/目撃者』でも観ましょうか。

5 件のコメント :

  1. すばらいい出来ですね!
    勉強になります。
    ボクはヘタクソながら日々がんばっているのですが、
    納得のいくものには仕上がらないです。(;^_^A
    研磨途中は酸化防止にジップロックに入れればよかったんですねぇ。
    早速真似させていただいてます。
    特にカスタマイズしているわけではないですが
    ちょうどHWSのビクトリーモデルを制作中で。
    先日、ブルーイングを終わらせたところだったんですが
    ここの作品をみたら、情けないので再ブルーイングに入っているところです。
    いろいろと真似してしまうかもしれないので
    パクリと思われるのはいやなので
    ボクのブログにリンクを入れてこちらのサイトを紹介してもよいでしょうか?

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  2. びんせんと2006年8月25日 6:31

    ようこそBANGGUNさん
    実はBANGGUNさんのブログたまにのぞかせていただいていました。
    リンクは大歓迎です。相互リンクということでお願い致します。
    普段作業をするのは帰宅後ですので、1日の作業時間は限られています。
    最後のポリッシュを終えるとさすがに酸化がコワイので、すぐにブルーイングしますが、それ以外の時は作業を終えるとジップロックに入れています。
    この方が、たとえばぼぉーっとしてるときなんかに、作業のアラを探しやすいし、脱脂した表面に触れることもありません。
    机の上の放ったらかしにしておいても、たとえば、ラーメンの汁やら唾が飛んで(極端ですが)の変色の事故も防げます。
    BANGGUNさんの部屋は湿気が多いということですので、このジップロックに脱酸素材「エージレス」を放り込んでおけばいいんじゃないでしょうか?
    ブルーイングはドブ漬けでされているようですが、私は度胸が足りず試したことがありません。
    金属パーツなどはタッパで漬け込みますが。
    それではこれからもよろしくお願い申し上げます。

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  3. カキコありがとーございます。f(^_^)
    エージレスもホームセンターで買ってきました。
    お菓子の中の小さいのを連想してたんですが、米用?の
    手のひらサイズのデッカイしか置いてなかったのでネットで業務用を購入しようかとおもってます。
    せっかくリブルーを決断したので今度は
    今までやってみようと思ってやらなかった
    手塗りとドブ漬けの折中でやってみようかと思ってます。
    ドブ漬けだと手塗りの濃厚な仕上がりにならないのが気になっていたので最初手塗りで、その後ドブっちゃおうかと。
    また週末になりそうですが・・・(T.T)

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  4. はじめまして、びんせんとさん。
    コメントありがとうございました。
    私も今日びんせんとさんのブログを是非とも紹介させて頂きたいとお願いをしようと思っていたところでした。
    記事にしておりました「迷い」とは、実のところビンセントさんのブログを拝見してから生じたものです。
    素晴らしく美しい作品の数々ですね。隙のない技術とこだわり。勉強させて頂いてます。
    これからもよろしくお願い致します。

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  5. いらっしゃいませ!masaakiさん。
    相互リンクの承諾ありがとうございます。
    masaakiさんの作品を参考と言うより目標にしてきたところもあるので、今回のリンクは大変うれしいです。
    ちょうど昨日、nanchan作業日誌を参考にして、masaakiさんお得意のベレッタを塗装とブルーイングで仕上げておりました。仰るとおり光沢部分とマット部分のコントラストがつき、良い感じで仕上がりました。
    これからも参考にさせて頂きます。
    今後ともよろしくお願い致します。

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