タナカM29モデルガン ブルーイング完成1

ずいぶんお待たせしました。


ついにタナカのモデルガンM29のブルーイングが完了しました。今日はブルーイング以外の作業について書こうかと思います。


今回は1960年代後半~70年代に製造された「M29-2」を再現しようと言うことになりました。ちょうどダーティーハリーの頃と重なりますね。


タナカのM29はHW版が発売されたことは大変喜ばしいことですが、この「M29-2」を再現しようとすると仕様が異なります。


■異なる点1 ~シリンダー


異なる箇所のひとつ目が、シリンダーの長さです。カウンターボアード加工の有無ですね。


以前はABSのモデルガンを製作しましたが、その時の最終仕上げは塗装でした。


塗装は切ったり貼ったりしても、最後に塗装で隠せますので、カスタムに自由度があります。しかし表面を磨き上げて仕上げるブルーイングでは、この切ったり貼ったりができません。


このような制約があるので、今回はカウンターボアードが見送ろうかと思っていましたが、どうしても「ハリーキャラハンのM29」を作りたくて色々思案しました。加工したのは次の写真をご覧ください。


Dsc_2813


シリンダーの長さの違いがお分かり頂けますでしょうか。 Dsc_2814


ちょうどカートのリムの部分の厚さ分、シリンダーを延長してあります。手持ちのM29のシリンダーを輪切りにしてフライス盤で均一な厚みに削り出し接着しています。


ただ、そのままだと継ぎ目が見えてしまいますので、溶着したあとにブルーイングしてあります。上記の2枚では継ぎ目は分からないと思いますが、かわりに「ス」が入ってしまっています。なるべくこの「ス」を消そうとしましたが、1カ所を消すと代わりに他の部分に「ス」が出現するので、このままとさせてもらいました。


溶着というと大層ですが、モデラー御用達の「ヒートペン」を使いました。


Cimg0310_2


はんだごてだと樹脂が煮えてしまって気泡が入りますが、これなら大丈夫です。小手先は標準のものだと太すぎるので、自分で削った小手先を取り付けています。


■異なる点2 ~フロントサイト


これもタナカのモデルガンM29のちょっと格好が悪いところです。若干ですけどフロントサイトが低いんですね。タナカのはフルラグのM29Classicのフロントサイトと同じ形状です。


この前の記事でパーツを紹介しましたが、組みあがっています。


Dsc_2812


左が見加工、右が加工済みです。これだけでバレルの長さが伸びたような印象を受けます。


■おまけ ~みなさん気をつけてください~


Dsc_2808


作業途中に400番のサンドペーパーで研磨していましたが、フレームに穴が開いてしまいました(▲▼の部分)。この部分はかなり薄いです。パーツ取りしたM29のフレームでも試しましたが、こちらもすぐに穴が開いてしまいました。結局「ヒートペン」で肉盛りして対応しました。


ブルーイングされる方は400番くらいのサンドペーパーで研磨する方がほとんどだと思います。お気をつけてください!!


では完成写真は後日アップします。

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