完成です。~CAWモデルガンベース戦前ナショナルマッチ




昨日の続きでCAW製モデルガンベースの戦前ナショナルマッチです。


【送料無料】 CAW US ARMY M1911A1 ガバメント ミリタリーモデルof1943 HW プレーン モ...




早速ですが、細部を見ていきましょう~。





まずはバレル周辺です。

オートマチックは、平面が多く、リボルバーのように研磨の邪魔になるものが少ないため、注意深く研磨しないとうっかりエッジを丸めてしまいます。とくにガバメントはスライド・フレーム先端は平面の面積が少ないため、エッジを丸めてしまいがちです。





フレームもこの辺りは様々な曲面が入り組んでいます。しっかり研磨しないと染まらなかったり、傷が残ったりしますので、神経を使います。






スライドの刻印です。実銃画像よりトレースして、書体やバランスなど調整しています。トリガーガードの三角地帯にも実銃同様のプルーフマークを刻印しました。実銃はスタンプでバンと押してあり、印影もつぶれ気味ですので、こちらもちょっと深めに彫りました。一部、亜鉛粒が影響したところもありますが、この辺りでご勘弁を。。。





コマーシャルモデル、ナショナルマッチはこちら側に馬がいます。「矢」の角度はいくつかパターンがあるようです。「COLT」の文字は他より太く彫られていましたので、こちらも忠実刻印しました。






少し移動して「NATIONAL MATCH」の文字。コマーシャルモデルにこの文字列が加えられています。シリアルは実在するものを彫り込みました。刻印のズレも忠実に再現しました。あと、小さいですが、トリガーガードの三角地帯の「60」の文字。この部分に彫るのはコンマ何ミリ単位の機械の調整が必要でした。





頼もしいマズルフェイスです。ミリガバのままだと無骨ですが、ブルーイングによってちょっとだけスマートに見えます。





以上、CAWモデルガンベースの戦前ナショナルマッチでした~。

6 件のコメント :

  1. うわーっすごい~いいな~これ~
    うっとりして溶けちゃいます(とろ~り 溶けた!) CAW製ベースだとスタイルいいですね~
    隙のない仕上がりで「上手いですね」とかの域を超えていて見ていて気持ち良いです~
    「真似してなんとか」とか全く思わないぶっちぎり感がいつも思いますが凄いです
    いつか現物見てみたいです~

    返信削除
  2. トップ画像!一瞬、2011年1月号のGun誌の表紙を思い出してしまいました。
    角度、色合いなど・・・ビンセントさん、意識しました?(笑)
    細部まで、まったく妥協のないカスタムに、ため息です。今頃、精魂尽きて果てているのではないでしょうか?
    さらに、次回依頼予定作への期待が高まります。
    本当にありがとうございます。
    いや~・・・本当に参りました。

    返信削除
  3. ガバのフレームは大変ですよね~それをこんだけ綺麗に仕上げるのは凄いです。
    亜鉛粒にはこの前自分も泣かされました…HWSのNMAのバレルに特大のがひとつ…
    CAW製には特に多いとか聞いたことがありますがどうなんでしょうか?

    返信削除
  4. お久しぶりです!
    相変わらず、素晴らしい仕上がりですね!!
    ガバメントのツボをしっかり押さえていると思います。
    おっしゃるとおり、曲面と平面の交わる稜線(エッジ)の仕上がりが、とても大切ですね。
    それから、コマーシャル・ガバメントのポリッシュされた美しさは、軍用モデルのカッコよさとはまた違った味わいがあると思います。
    ビンセントさんのセンスとスキルには、本当に感服いたします。

    返信削除
  5. ビンセント2011年2月7日 8:13

    皆さんコメントありがとうございます。
    hajime さん
    CAWからガバが出るときは、これをベースにすれば良いカスタムができるんじゃないかと思っていました。
    それがやっと実現してほっとしています。
    ”ぶっちぎり感”お褒めの言葉ありがとうございます。
    その言葉を糧にこれからもがんばります!
    アメカジ67さん
    ずいぶんお待たせして申し訳ありません。
    しかもとんだ失態を。。。
    申し訳ありません。
    到着までもうしばらくお待ちください。
    お察しのとおり、完成した後は、ちょっとだけお酒を飲みながらしばらく眺めていました。
    何とも言えない達成感がありました。
    volvoさん
    ガバメントはスライドは比較的簡単ですが(といっても油断したらダメですが。。。)フレームは結構大変ですよね。
    研磨する順番を間違えると、エッジがだれてしまいます。
    CAWはこのガバしか磨いていませんが、スライド2本とも亜鉛粒は結構多い方ですね。
    昔のマルシンのP38程ではないですが、それに近いものがありました。
    でもよい色に染まるので、刻印位置などを考えながら作業すれば問題ないですね。
    やっくんさん
    ご無沙汰しております。
    実はやっくんさんに以前の送って頂いたイラストが、とても参考になったんです。
    気をつけるべき箇所が詳細に示されていました。
    使い込んだパーカーのミリガバもかっこいいですが、ピカピカのコマーシャルタイプも捨てがたいですね。

    返信削除
  6. 楽しみが数日後になっただけですから・・・(笑)
    その間、ブログの画像を眺めております。
    ビンセントさんや、ブログ常連者さんのコメントを読んで、今までのモデルガンの再仕上げに対する価値観が変化してきました。
    特に・・・当ツリーにも書かれております、エッジの事。また刻印の文字パターンや位置までのトレースに至るまで、実銃データを収集して可能な限り再現しているなど驚きました。
    一昔前は、ブルーイングだけで特別カスタムでしたから。
    ��丁1丁、拘ったカスタムをお願いしていく予定です。ビンセントさんのご提案や、時折、常連さんのご意見をご参考にさせていただくことがあるかと思います。
    今後も、よろしくお願いします。

    返信削除