タナカS&W-M29(モデルガン)のカウンターボアード

このブログをご覧の方々は、タナカのモデルガン版M29はシリンダーがカウンターボアード加工されていないことはご存じだと思います。
これはこれでいいんですが、せっかくのM29なので、ダーティーハリー仕様にしたいですよね。
今までも何度が製作しましたが、改めてタナカのモデルガンS&W M29のシリンダーのカウンターボアード加工です。

材料はモデルガンM29HW版のシリンダーです。
まずこれをバイスに固定して、2ミリくらいの薄さにピラニアノコギリでスライスしていきます。
人力だとどうしても厚さが均等にはなりませんので、不揃いな厚みをフライス盤で均一に削り出します。
カートのリムの厚さが1.5ミリくらいなので、両面を0.25ミリくらいずつ均等に削っていきます。
(ここからは自分で削りだした治具にはめ込み行います。)
次は、6つの穴を1ミリ位ずつ、これも均等にちょうどカートリッジのリム部分が収まるくらいに削り出します。

まだビラビラが残っていますが、削り出しが終わったものです。
右側の方は不要な部分をニッパーで切ってあります。
左側はまだ余白が残った状態です。

そして、これをシリンダーにかぶせると。。。
あまり分からないかもしれませんが、カートリッジのリム部分が収まっているのが分かると思います。

かなり薄くそして余白が少ないので、簡単に曲がってしまいます。
ABS樹脂ならそれほどでもないかもしれませんがHW樹脂は脆いです。
ちょっと力を入れるとポキッと折れてしまいます。
では今日はこの辺りで。
今回のカスタムはもうちょっと続きます。

2 件のコメント :

  1. アメカジ672011年5月17日 19:18

    カウンターボアード加工について、興味津々に読ませていただきました。
    さりげなく、餃子の皮みたいにスライスされた画像。
    一枚作るの、大変なんだろうなぁと考えながら眺めてました。この面倒な手間が、モデルガンをよりリアルにしていると思うと、ビンセントさんの技術もさることながら、根気も凄いんだなぁと、リアルに感じました。

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  2. ビンセント2011年5月22日 3:48

    アメカジ67さん
    そう、まさに餃子の皮みたいです。
    HW樹脂はABS樹脂よりカチッとした質感ですが、ここまで薄くなるとかない柔らかくなりますね。
    薄くスライするのは結構簡単なんですが、カートリッジが入る元からある穴を均等に広げるのは位置合わせなど神経をつかいます。

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