2015年3月27日金曜日

モデルガンのブルーイング再入門-2- メッキとブルーイングの共通点

◼︎代表的なメッキ方法

前回の投稿では、ブルーイングはメッキに限りなく近いのではないかという仮説を紹介しました。
ここで、メッキの施工方法についておさらいしておきます。
メッキ方法は大きく2つあります。
(これ以外にもありますが、ブルーイングとはかけ離れるので割愛します。)

1.電解メッキ
2.無電解メッキ

1.の電解メッキは読んで字のごとく、メッキ対象物に電気を流してメッキする方法です。
メッキしたい金属の溶けた水溶液に、メッキ対象物を入れ、それぞれに電気を流します。
電気が流れると、水溶液中の金属がメッキ対象物の表面に金属なって析出します。

2.の無電解メッキは電解メッキと異なり、電気は流さずにメッキをします。
水溶液に溶けた金属を、メッキ対象物の表面に析出させるのは電解メッキと同じです。


■メッキとHW樹脂モデルガンへのブルーイングとの共通点

一般的に広く用いられているHW樹脂モデルガンへのブルーイングでは、電気を流すことはありません。
メッキとブルーイングが似ているという仮説に基づくと、「無電解メッキ」との共通点に着目すべきです。
ブルー液は染めるのでなく、HW樹脂に含まれる亜鉛合金に、違う性質の金属を析出させ、なおかつ青黒く変色させるのです。

このことはブルーイングしていても気が付きます。
ブルーイングの際、下地処理の段階でピカピカにHW樹脂を磨きます。
HW樹脂はピカピカに磨いても、鈍い色とムラがあります。
そのためこのままでは、金属的質感には欠けます。
これをブルーイングすることにより、硬質な輝きに包まれます。

亜鉛合金粉末が変色しただけではなく、もっと安定した金属皮膜が形成されていると言えます。


■モデルガンのブルーイングには「アルミブラック」を使用するわけ

モデルガンメーカーのハートフォードのブルーイング講座のサイトには
「バーチウッドのアルミブラック」を使用する旨が書かれています。
ただ単にブルーイングしたい人は、アルミブラックを使用すればよいのです。
しかしより美しいブルーイングをしたいと考えるカスタマーは、なぜスーパーブルーやパーマブルーではダメなのかを考えなくてはなりません。

様々なブルー液を試した方は分かるかと思いますが、どれも同じような色をしています。
濃淡の違いはありますが、すべて水色をしています。
見た目に大きな違いはありません。

違いは成分にあります。

成分はバーチウッド社のサイトに詳しく書かれています。

ここではブルー液に含まれる金属のイオン化合物について着目します。

アルミブラックの成分


硫酸銅8%
硫酸ニッケル1%













スーパーブルーの成分
硝酸銅2%
りん酸水素銅2%





パーマブルーの成分

硫酸銅3%


アルミブラックの金属イオンの量が多いですね。

◆ブルー液はアルミブラック

アルミブラックの金属イオンの量の多さが、HW樹脂のブルーイングにそのまま影響するかも知れません。
これが、HW樹脂へのブルーイングには「アルミブラックがいいよ」といわれるゆえんなのかもしれませんね。
日本のトイガン・用品メーカーも、HW樹脂用としてブルー液を販売されています。
これらはもっと成分的にHW樹脂のブルーイングに最適化されているかもしれません。
ただ、種類も多く値段もそれなりにしますので、全部試すこともできません。
何より成分が公開されていないので、アルミブラックの染め上がりで安定している状況では導入するには躊躇します。
数種類は用意していますので、おいおい試してみます。

さて、次回は皆さん悩む「へら掛け」です。

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