今では処分に困るくらい溜まった月刊GUNを、初めて買ったのは中学生2年生の時でした。といっても1冊800円の雑誌は中学生にとっては高価なもの。親に買ってもらったというのが正確なところです。その記念すべき最初の1冊の表紙を飾っていたのが今回製作したコンバットパイソン。兄弟二人交代で穴が開くくらい眺めたものでした。
よくポリッシュされ黒光りするヌメッとしたそそのパイソンは「ニシキヘビ」のイメージにピッタリだと思った記憶があります。当時はまだ、HW樹脂へのブルーイングは確立されていなかったかと思いますが、ABS樹脂の質感とは決定的に違うなと小さいながら感じました。今でもHW樹脂へのブルーイングの質感にこだわっているのは、この時の衝撃が忘れられないからかも知れません。
大人になってブルーイングを始めた頃から、「いつかこの時のコンバットパイソンをモデルガンで作ってやろう」と思っていました。ただ当時、ベースになるモデルガンはMGCのもの、しかも4、6インチしかなく、肝心の3インチはどこからもモデルガン化されていませんでした。
そうこうしているうちに希望が見えてきました。タナカからパイソンのモデルガン化が発表されたのです。ただ発売当初はABS樹脂モデルのみ。HWモデルはしばらくたってから発売されました。ようやく中学生の頃からの夢を実現する時が来たのです。
それではタナカのHW樹脂製モデルガン、コンバットパイソンのブルーイングです。
今回は大きく加工することなく刻印とブルーイングをするに止めました。
タナカパイソンの修正箇所は、あじゃさんの加工を参考にさせていただきました。ただ今回はブルーイングなのでできる箇所だけです。
少し大きく見えるマズルですが、銃口内部の面取りの面積が少なくなるようにできる限り削り込みました。
4インチ、6インチはバレルの刻印はかなり薄かったのですが、3インチのコンバットパイソンはけっこうくっきりだったので元刻印を生かしました。
こちらサイドはタナカのアドレスだったので、実銃どおり刻印し直しました。参考にした資料ではレッドランプがありましたので、別途作成したものを取り付けています。
レッドランプ上にセレーションが切ってあったので、こちらも再現しました。バレル、フレームの上部はマット塗装仕上げです。
トリガーの形状も美しいです。
こちらもあじゃさんのサイトに詳しいです。フレームを削り込みハンマーをより多く露出させています。
コルトのマークも打ち直しました。馬のポーズや槍が折れてたり変遷がいろいろありますが、こちらも資料をもとにデータを起こしました。いったい何種類あるのやら。
トリガーガードの後部にイニシャルの刻印「V」です。偶然にも参考資料のコンバットパイソンもVでした。
ヨークとその収納部分にもシリアルナンバーの刻印です。GUN誌のJackさんの所有のものと同じシリルナンバーにさせていただきました
3インチはサービスサイズ、オーバーサイズどちらのグリップも良く似合います。
コンバットパイソンいかがでしたでしょうか。
小さい頃からずっとこのパイソンを作りたかったんですよね。
その長年の夢が叶って、ブルーイングを続けてきて本当によかったと思いました。
次はモデル化されていない2.5インチでも作りますか。
手元に10年以上前に購入した、Gun誌 別冊にCOLT編があります。
返信削除その中に美しいコンバットパイソンが画像紹介されていました。
メジヤーな銃身ではありませんが、ずっと心がわしづかみにされてました。
この度、ビンセントさんの夢と私の夢が、重なり実現した依頼品が、仕上がってきました。恋い焦がれ、眺めていたページを開いて、ビンセントカスタムのパイソンを置いてます。
私の夢も叶いました。
いつもながら、生唾モノの仕上がりですね〜♪
返信削除加工の参考にして頂いたとの事で恐縮であります!
いやはや、それにしても異次元の世界に飛び込んだような錯覚すら憶えてしまいます。
もちろん、ブルーイングと塗装とでは比較にはなりませんが、やっぱりビンセントさんは凄い!としか言い様がないです(;^_^A
アメカジ67さん
返信削除今回は夢を叶える絶好の機会を与えていただきありがとうございます。
兄にも画像を見せましたところ懐かしんでおりました。
��インチは絶妙な銃身長ですよね。
サービス、オーバーサイズともに極上品グリップが栄えますね。
ブルーイングを一段と上品に見せてくれます。
あじゃさん
返信削除勝手に参考にさせていただきました。
間違い探しは子供の頃から苦手で、検証してあるサイトはとても貴重です。
ありがとうございます。
ブルーイングしてから「ここが。。。、あそこが。。。違う」となれば水の泡ですので。
あじゃさんの6インチパイソンがあったので、負けないように仕上げは頑張りました。