HWS製モデルガンM19 4インチブルーイング

ハートフォードKフレームのトリガーガード形状

ハートフォードのKフレームモデルガンは、今となっては設計の古いCMCのM19がベースになっています。

しかし、金属製のインナーフレームがなく、すべてHW樹脂でできているため各部が肉厚でブルーイング時の研磨にも十分耐えます。

また、これまでに数丁つぶしてフレームラグなどの部品を削りだしていますが、これも肉厚な樹脂のおかげです。

研磨の自由度はありますが、形状で気になる箇所があるのも事実です。

特にトリガーガードの形状はなるべく治してあげたほうが良いですね。

樹脂の厚さを活かして、あっちを削ってこっちを引っ込めてで可能な限り修正しました。

まずは作業前。

でこちらは作業後。



写真に撮って見るとそれほど差は感じないかもしれませんが、トリガーガードの内部が丸くなっているかと思います。

トリガーガード内の上部のラインが直線的なので、少し丸め、トリガーガードの下角を削って引っ込めました。

こうすることでトリガーガードの厚みが不均一になりますが、元々分厚いトリガーガードですので、一番薄いところに合わせて丁度、全体的にスマートに仕上げました。

もっと細かく見ると、トリガーストップも取り付けました。


シリアルナンバー

今回のブルーイングモデルガンのベースになった1960年代後期のM19。

GUN誌でたびたび登場しているToshiさん所有のものです。

シリアルナンバーも同じにさせていただきました。



バレル刻印の違い

アドレスは「&」が横長、フレームラグやロゴの刻印などはいつもどおりですが、GUN誌を眺めていてバレルの刻印も違うことに気づきました。

「&」の文字が数字の「8」に小文字の「c」をあわせたような書体です。

ついでにシュラウドの上部、ピンの少し上にも溝がありましたので、フライス盤で溝を彫りました。

こちらが作業前

こちらが作業後。



ブルーイングモデルガン完成

その他はいつもどおりの仕様です。

素の状態とブルーイング後の比較です。

グリップは同時に仕上げたものを付けています。


ハンマーノーズもプレス(金型?)跡がひどかったので、形状を整えています。


お約束のスイングアウト時の写りこみ。


バレル上部はマット塗装。

バレル刻印、シュラウドの溝加工、トリガーストップが一望できます。


それでは完成後の全体写真です。


全体写真の反対側です。


いかがでしたでしょうか。
次は今年3作目のパイソン、コンバットパイソンを製作します。

1 件のコメント :

  1. 形状では、一番美しいと思うリボルバーM19のレポ、楽しませていただきまし
    た。
    ベースのHWSは確かに、全体的に肉厚な雰囲気が漂っていて、実銃の曲線のス
    ルっとしたシルエットとは違う印象を持っていました。
    今回の完成品を見ますと、本来のM19が持つ優美な形状に!!
    シュラウドやトリガーガードの目玉改修は当然ですが、全体的に施したバランス
    良いフレームの絞り込みの効果なんでしょうね。
    研磨するとエッジが崩れが心配ですが、今回もカッチリと立った仕上げですね。
    グリップも再仕上げされて、非常に状態の良い極上品のような感じになっていま
    す。
    グリップの色合いも、M19のブルーとマッチしています。
    毎回、思うのですが、刻印も全く妥協なしですよね。実銃にある字体、字幅、深
    さ、位置まで復元されてますし。
    次回は、いよいよコンバットパイソン!
    これもまた、楽しみです。

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