マルシンのベレッタM92SB(2)~下地処理~

■下地処理の仕方


前回のマルシンベレッタM92SBの続きです。
塗装剥離の後は、全体を研磨していきます。
塗装を剥ぐ前は、樹脂の表面の具合はわかりませんが、素の状態になるといろいろアラが見えてきます。

このマルシンベレッタM92SBはHW樹脂のモデルガンですので、ブルーイングすることも可能です。
ただ、今回は一部の刻印を埋める工程が予想されましたので、塗装で仕上げることに決定しました。
塗装とブルーイング、仕上げの工程は違いますが、下地の処理はほとんど変わりません。

表面は細かな梨字になっていますので、400番くらいから始めて1500番のサンドペーパーで研磨します。
サンドペーパーが動かしやすい広い面積の平面部分はそれほど気を使いませんが、細かい部分は磨き残しができてしまいます。
ペーパーが動かしにくいということは研磨不足になりますので、梨字がきれいに消えてくれません。

たとえばこんなところ。
スライド先端の曲面部分などは磨きやすいので梨字模様は消えていますが、その下の小さな平面部分は梨字が残っています。
小さな面積ですので、目立たないと思ってそのままにすると、塗装後光沢が違って見えますので結構目立ちます。
こういう細かいところもきちんと仕上げます。
磨いた後です。

■エッジは立てすぎない

ブルーイングの際は、素材の形がそのまま出ますので、エッジを立てて研磨するようにすると引き締まった仕上がりになります。
しかし、塗装の時は同じように仕上げてはなりません。
なぜかというと、エッジ部分には表面張力が働かないため塗装が厚く乗ってくれません。
塗りっぱなしだと大きな問題となりませんが、塗装後の研ぎ出しをする場合はあっという間に塗装が剥げて下地が出てきてしまいます。
とはいっても、丸く仕上げろというわけでなくエッジ部分を1000番くらいの番手のサンドペーパーでなでる感じで落とします。
こうすることによりエッジ部分にも塗料がのり、下地が出てくることをある程度防げます。

■塗料はインディのパーカーシール、メタルパーカーで

以前、KSCのキングコブラをベースにローマンを制作しましたが、その時と同じ要領で仕上げます。
この仕上げはブルーイングのモデルガンと並べても違和感がなく、コレクションとして色調の統一が図れます。
本当はウレタンでコーティングする方が、傷等をあまり気にしなくて済むのですが、どうしても厚ぼったくなります。
リボルバーだとウレタンで塗装した方がツルっとした印象になるのですが、オートマチックだとシャープ差が失われてしまいますので、薄い塗膜を重ねて仕上げることにします。

  

■缶スプレーはエアブラシで吹く

缶スプレーは準備も後片付けも簡単でお手軽です。
仕上がりにそこまで気を使わない場合は、缶スプレーでも十分な品質になりますが、今回はブルーイングを再現する仕上がりを目指します。
できるだけ粒状感なく吹きたいため、缶スプレーの中身を取り出しエアブラシで塗装します。
やり方は過去の記事をご覧ください。


缶スプレーは塗料がブワッと出ますので、塗料のミスとがあちこち飛び散り室内では吹きにくいです。
室外で吹けば問題ないのですが、ピストルをもって家の外やベランダをウロウロしにくいご時世です。
エアブラシでコントロールすれば、ミストの飛び散りも最小限に抑えて塗装できます。

上の写真は、パーカーシールを塗り終えた後。
インディのパーカーシールメタルパーカーは、どちらもアルコール系塗料で乾燥が早いです。
塗装したらすぐに乾燥して触れそうになりますが、しばらくは我慢です。
24時間たったらコンパウンドで研磨します。
パーカーシールは結構しっかりした被膜になるので、ソフト99のコンパウンド細目(実車用)を使用します。


コンパウンドは刻印やセレーションに残りますので、中性洗剤をウェスに泡立てお湯で優しく洗い、油分と一緒に流します。

そのあと、一晩乾かしてメタルパーカーを吹き付けます。

またコンパウンドで磨いて、仕上がりです。
メタルパーカーの被膜はデリケートなため、車用のコンパウンドでは剥げます。
メタルパーカーにはタミヤの細目を使用します。

各部の加工とM92Fとの比較は次回に。

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