マルシンのベレッタ92SB(1)~出会いと別れ~


■ベレッタM92SB

久しぶりのフルカスタムは、マルシンのベレッタM92SBです。
ベレッタ92シリーズは、トリガーガードに指かけがついたM92Fをイメージしてしまいますが、今回はトリガーガードの丸い92SBです。

マルシンのベレッタM92シリーズは、M92FS、ブリガーディア、M9、CQB等ありますが、そのルーツは鈴木製作所の92SBにあります。
このスズキの92SBが発表された80年代後半はわが兄弟は中学生。
ネットが普及してなかったその頃は、GUN関係の情報といえば、月刊GUNとコンバットマガジンだけでした。
それも800円そこそこという値段は毎月買える値段ではありません。
これぞという特集が載っているGUN誌を買い、兄弟でじっくり読んだものでした。
毎号買えたわけではないので情報の偏りもあり、スズキの92SBというのは知らずに過ごします。
マルシンはM92Fの改良型M92FSをモデルアップ












■銀幕では92F花盛り


スズキの92SBは知りませんでしたが、当時の映画「ダイハード」「リーサルウェポン」「男たちの挽歌」などでは、ベレッタM92Fの有志に大興奮しました。
特徴的なスライドが前後し、軽快ににカートリッジをはじき出すベレッタはガバメントよりもハイパワーよりもかっこよく映りました。
ただ、どれも実銃が出回っている外国の映画です。
そこに出てくるプロップガンはリアルなのは当然です。
でも、日本ではあんなモデルガン売ってないよと意気消沈したものでした。

■スズキのベレッタM92SBは高嶺の花

そこへこれまた衝撃を与える作品が出てきました。
世良公則主演のVシネマ第1作「クライムハンター」です。
日本の映像作品であれほど銃器にクローズアップしてこだわって作られた作品は初めて見ました。
マガジンチェンジをしても快調にブローバックし続けるシーンや、銃を手入れするシーンなどはかなり心を動かされました。

この作品で使われたベレッタM92Fは、日本ではモデルガン化されておらず、スズキの92SBをベースにカスタマイズされたものだと雑誌で知ったのです。
これがスズキの92SBを知ることとなったきっかけです。
ところが、当時住んでいた京都の田舎では現物を見る機会もなく、どうやらすごくリアルなモデルガンらしいということしかわかりません。
おまけに高価です。
安く手に入って、中学生の手にもしっくりくるサイズのベレッタM84のトリガーガードに指かけを作り(のちのM84Fですね)、脳内でM92Fに変換して兄弟で遊んだものです。

■私とマルシンのM92SBとの縁

スズキの92SBはABS樹脂製でしたが、マルシンからはHW樹脂版が発売されています。
今から7~8年前に組み立てキットが再販された記憶がありますが、当時の私はブルーイングばかり、リボルバー主体のカスタマイズを手掛けていました。
そのため、92SBにはあまり魅力を感じられませんでした。
でも、ちょっとお金が入ると、
「92Fよりはブルーイングが似合いそうだ。」
「いつかブルーイングしよう」と何度か手に入れたことがあります。
まぁ、それほど思い入れもありませんから、オークションで売ってしまったり、結局手元には残っておりません。
冷たい態度をとってしまった92SBですが、今となっては買い戻したいモデルガンの一つです。
願わくば組み立てキットで再販してもらえないでしょうか。

それでは、前置きはこのくらいにしてカスタマイズの全容をお見せしましょう。

■まずは塗装剥離


まずは、HW樹脂の地肌を出すために、イソプロピルアルコール(エンジンの水抜き剤)に付けて塗装を剥離します。
塗装でもブルーイングでも下地処理は必要です。
下地処理の中心は、紙やすりでの研磨ですので、塗装は結果として除去できるのですが、あらかじめ薬品で落としておく方が、やすりが当たらない場所の塗装も剥離できます。
ちなみに上記写真は剥離後です。
ところどころ塗装が残っていますが、いらないクレジットカードなどでこそぎ落とします。

塗装が落ちたところで、次は研磨していきます。
続きはまた次回に。

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