コクサイ M29 DEVIL6インチ(1)レストア

2回に分けて古いモデルガンのレストアを取り上げます。といってもただ単に綺麗にするだけじゃなく、刻印などのディテールもしっかりと仕上げなおしていこうというコンセプトです。

レストアするのは特徴あるスタイルで独特の雰囲気を醸し出すPPCカスタムのリボルバーです(肝心の加工前の全体像を撮影するのを忘れました(-_-;)。

私は小さかったのでよく分からないのですが、昭和55年頃PPCカスタムのリボルバーが流行っていたようで、MGCとコクサイから出ていたようですね(手元のGUN誌はMGCのPPCカスタムが載っています)。

それでは細かいところを見ていきましょう。

サイドプレート

まずはサイドプレートから。

年代を感じさせる刻印ですね。マークはTRADE MARKのTとM組み合わせたものでしょうか。一世代前のKとSを組み合わせた刻印とも違います。


こちらは作業後の写真です。実銃どおり刻印しました。さらに位置も上にオフセットさせています。

フレーム刻印



1981年設計のモデルということでしょうね。作られたのはもうちょっと新しいでしょうけど、設計は今から約30年も前なんですね。ヘビーデューティーリボルバーというのも格好いいです。(^-^;



ヒケが激しかったのでそれを埋めて実銃の通り刻印しました。

日本製ですけど、アメリカ製と言うことに。。。

■バレル・フロントリアサイト


長年のねじの締め付けによってクラックが入ってしまっています。今回は塗装仕上げですので、クラック部分を深めにえぐり取りABS樹脂を充填しています。さらに不要な刻印も埋めてしまっています。金属製のリブも劣化が目立ちます。

月刊GUN1980年12月号によると、実銃のPPCカスタムではアリスト・クラット社製のサイトが使われているとのことです。このモデルガンのものも同社製のサイトをコピーしたもののようですので、これも刻印してみました。


1 件のコメント :

  1. ビンセントさん、
    相変わらず素晴らしい技術ですね!
    S&Wのロゴ、ゾクゾクします!!
    円の線太さがが微妙に変化しているところなど、すごくスタンプの雰囲気が出ていると思います。

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