ついにタナカのHW樹脂モデルガンコルトパイソンのブルーイングが完了しました。
コルトパイソンというとその質感は「ロイヤルブルー」と称されますが、この質感をHW樹脂で再現しようとすると結構時間がかかってしまいました。
HW樹脂トイガンへのブルーイングは、樹脂に含まれる金属だけを染める訳ですから、金属をブルーイングするのとは品質に差が出ます。
鉄をブルーイングした「ロイヤルブルー」とHW樹脂へのブルーイングでは差が出て当然です。
その品質をなるべく近づけるためには、含まれている金属を表面にできるだけ露出させ、それを壊さないように慎重に磨き上げ、荒れないように適切な濃度のブルー液を使用する必要があります。
今回のパイソンは、これら工程の一つ一つに時間をかけ、「ロイヤルブルー」の名に恥じないようにブルーイングしました。
刻印は浅く、研磨で消えてしまいそうでしたので、刻印し直しています。
筒状の物に大きな文字を刻印するのは、結構手間がかかりました。
同じくらいの形状のテスト材を用意し、角度や深さなどをテストしてから刻印しています。
タナカのモデルガンでは省略されていました「VP」マークですが、これも再現しました。
今回も様々な実銃画像をあたりましたが、このVPマークも色々なパターンがあるようです。
また実銃ではグリップ前にアルファベットの刻印がありますが、今回は「Vincent」の「V」の文字を彫り込みました。
パイソンはハンマー以外のパーツは本体と同じブルーフィニッシュ。ハンマーのサイドのみポリッシュ仕上げです。
今回は亜鉛合金のハンマーを磨きっぱなしにしています。
そのままだといずれ酸化して濁ってしまうため薄くコーティングしました。
パイソンのシリンダーは、S&Wと違いのフルート部分は、滑らかに磨き出されています。
今回は研磨用ナイロンパッドを使って、エッジを適度に落としています。
モデルガンではメーカーであるタナカの社名が打刻されていましたので、実銃通りに刻印しました。
このアドレス表記もバリエーションが数種類ありました。
シリンダーのスイングアウトです。M19やM586のシリンダーと比べると、ずいぶんずんぐりとしています。
シリンダーインサートの位置の都合上、357マグナムのダミーカートは入るかどうか微妙でしたが、ギリギリで装填できました。
2ヶ月にわたって作業してきましたが、時間をかけた甲斐があって「ロイヤルブルー」に恥じない仕上がりになったと思います。
S&Wの都会的なスタイルとは違って、野暮ったくも感じますが、エッジが落とされ曲面の多いコルトパイソンの方が、ブルーイングが映えるなと感じました。
これに味をしめて3インチもいつかブルーイングしたいと思っています。
待ってました~タナカパイソンブルーイング!とっても素敵ですね!
返信削除徹底的に隙のない仕上がりはホントいつもながら凄いですね!
MGC製に見なれたせいかシリンダーもバレルも細く感じますがこちらの方が断然リアルですね!
「適度にエッジを落としてます」にもその技術の高さをひしひしと感じました!
僕の場合は落としたくないエッジもあっさり落としちゃいますからあはははは~見習う以前の問題ですね はぁ~っ(ため息)
うひょー!!
返信削除凄い!!
これはいつぞや見た海外サイトの本物撮影画像と見紛う出来栄えかと!!
しばらく画像を見入ってたら涎が出てました
眼福物です
完成、おめでとうございます
透き通るようなガンブルー。
返信削除美しいの一言です。
��か月間、完成をお待ちしてました。
ビンセントさんの入魂の1丁に溜息です。
��インチ・・・の作成?
わたしが依頼いたします(笑)
凄いの一言!!
返信削除仕上げが良いと言われていた60年代70年代のパイソンよりも、美しいんじゃないですか!!
感服します。
素材が紹介されて以来、完成を楽しみにしてちょくちょく覗いていましたが、完成品を見てその出来栄えに感心しています。実銃のヌメヌメした感じがよく出てますね。グリップはコルト社純正?ぼくは純正品を探しているのですが、なかなか見つからなくって。
返信削除hajimeさん
返信削除たしかにMGCのと比べるとスリムですよね。
パイソンてけっこう太っちょのイメージがありましたけど、タナカのをブルーイングしてみてその印象が払拭されました。
エッジを意図的に落とした方がブルーイングしたときに綺麗に見えますよ。
よしむねさん
今回もネットの実銃画像をあたりましたが、「おっ!」と思うような綺麗なものはあまりなかったです。
綺麗な写真はGUN誌のものだけでしたので、それをお手本にしましたよ。
綺麗なパイソンはほんとに妖艶ですよね。
アメカジ67さん
��ヶ月長かったですよね〜。
色々苦労もありましたけど、そんな苦しみを忘れさせてくれる作品に仕上がったと思います。
パイソンの3インチと4インチでは、また違ったモデルに見えますね。
アメカジ67さんも是非!
としぼうさん
お褒めいただきありがとうございます。
箱出しの実銃パイソンはこんな色艶なのかなと、なるべく美しくなるように仕上げてみました。
Aussie1さん
ブログをご覧頂きありがとうございます。
ブルーイングは、HW樹脂単体で見れば美しくても、金属と比べると透明感(鏡面度)では劣ることが多いですので、その差をなるべく縮められればと考えながら製作しました。グリップはコルト純正です。このグリップは依頼者の方の私物ですが、私も手に入れられていません。今はなかなか手に入らないですよね。
明けましておめでとうございます!
返信削除以前一度コメントさせて頂いていたかいなかったか・・・
あ、いや、常に拝見させて頂いて溜息混じりに心の中では毎回コメントしていたのですが恐れ多くてなかなか(笑)
当方のブログでは勝手にお気に入りに登録しちゃっていたのですが、相互リンク頂きありがとうございますm(__)m
・・・と挨拶はそれくらいにさせて頂いて(笑)
すんばらしい!! HWと金属パーツの色の違いが全く無く、完全に同素材。曲面への刻印もプルーフマークも検品者(今回は製作者?笑)も完璧!!
エッジのダレ具合は実銃もマチマチで難しいところ、絶妙な仕上がりで感服しました~
私もいつか、こんな美しい作品を手にしたいです。
もちろん自分じゃ出来ないのでビンセントさんにお願いして♪
あけまして、おめでとうございます。
返信削除昨年は、ビンセントさんの渾身の戦前ナショナルマッチを手元に置くことができました。
今年はリボルバー予定ですね。
楽しみにしております。
本物超えともいえるカスタム、本年も楽しみにしております。
あけましておめでとうございます
返信削除いや~
何度見てもため息が出ます
ロイヤルブルーの実銃パイソン画像と見比べてもクリソツです
素晴しいです♪
http://lundestudio.com/revolvers.html#python6
本物は素材が違うのでまったく別物ですが、HWここまでとは凄いですね
返信削除