ダイヤモンドバック以外はトイガン化されています。
今回もタナカのモデルガンのパイソンを刻印とブルーイングで仕上げてみました。
37年前に最初に買ってもらったモデルガン
このブログでは何度も書いていますが、一番最初に親に買ってもらったモデルガンはパイソンでした。
LSかクラウンのモナカ構造のモデルガンで、バネが内臓されたカートリッジに弾頭をつけられるようなものだった記憶があります。
(どこのメーカーなのかご存知の方教えてください!)
きちんと動作すれば、弾頭が飛び出し、シリンダーに残るのはまさに空薬莢。
結構リアルでした。
リアルといっても所詮モナカ構造で、ハンマーやトリガーなどの部品もスチロール樹脂でできていた気がします。
部品が接触する箇所は金属でしたかね。
そんな脆弱なモデルガン。
小学校1年生の子供にとって、大切に取り扱うには限界がありました。
折れたり割れたり壊れる度に器用な父親が、接着剤や針金で補強してくれた記憶があります。
そんな淡い思い出があるのが、パイソンであります。
◆タナカのパイソン、刻印は綺麗
さて、人生最初のモデルガンから37年経った、タナカのパイソンですが、動作が確実になったRモデルです。
外観をみると、バレルの刻印はしっかり入っていますね。
これまでのは薄くて全部刻印しなおしていましたが、今回のは元の刻印がブルーイングしてもしっかり残っています。
刻印は最初から深く入っています。 |
ブルーイング仕上げのポイント-銃口、フロントサイト
S&Wのリボルバーの銃口は、曲面に仕上げられていますが、
パイソンはフラット仕上げです。
バフ研磨でぬめっとしたパイソンですが、このマズルだけはシャープなイメージです。
マズルはHWの磨きっぱなしで再現 |
フロントサイトからリアサイトまではマット塗装 |
金属製サイドプレートで作動性能アップ
Rモデルの一番の特徴は、亜鉛合金製のサイドプレートです。
2箇所をねじでとめるだけの固定方法ですので、
HW樹脂だと撓んで動作不良がよくおきました。
金属が採用されて、動作がよくなりましたね。
コッキングするのも気持ちよいですね。
ハンマーの位置も改善されて、フレームからの露出量も適当だと思います。
ただ、亜鉛合金になるとHW樹脂のブルーイングとの色あわせがシビアになります。
特に、平面部分の一部分だけ材質が違うと、少しの色味の違いでも目だってしまいます。
HW樹脂のブルーイングの色味はあまり自由度がありません。
亜鉛合金のブルーイングでHWと合うように調整しています。
フレーム、サイドプレート、ヨーク。 素材は違うが色味は統一。 |
シリンダーラッチの形状修正、細かな刻印
タナカがモデルガン化したのは、シリンダーラッチにセレーションが入ったタイプです。
グリップにあわせるため、セレーションや膨らみを削り落とし、シンプルなシリンダーラッチにしています。
写真にある馬のマーク、検品マーク、トリガーガード付近のアルファベットも刻印しなおしています。
これ以外にシリンダーヨークと収納部分2箇所にもシリアルナンバーを刻んでいます。
こういうぬめっとした曲面がパイソンを感じますね。
マットなHWだとこんな雰囲気は味わえません。
シリンダーラッチの段差は切削。 |
タナカ パイソンはよくできたモデルガン
今回の作業に際し、分解組み立てを繰り返しましたが、このタナカのパイソンはなかなかよくできたモデルガンだと思います。
シンプルなS&Wと比較して、動作は複雑で、一つ一つの部品の動きを追うと関心します。
Rタイプはブルーイング時の色あわせに手間がかかりますが、動作も確実になりました。
リボルバーのロールスロイスに恥じない、モデルガンだと感じました。
バレル長はいろいろありますが、3インチと6インチを確保しました。
子供の頃に買ってもらったのを思い出して2.5インチもよいですね。
久しぶりの更新でした。
古い記事にコメント失礼します。こちらのバネじかけカートリッジはアメリカのマテル社が元祖のカートリッジで、同形式カートリッジを使用するトイガンはキットでクラウン、完成品ではマスダヤコーポレーションなどからも販売されていました。記事にあるパイソンはおそらくプラモデル形式でクラウンから販売されていたものではないかと思います。
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