ワルサーPP極初期タイプ(3)バレル延長

初期タイプのワルサーPPの特徴はいくつかありますが、バレルの長さも挙げられます。

これまでの記事は↓。
【ワルサーPP極初期タイプ(1)セフティ可動域を広げる】
【ワルサーPP極初期タイプ(2)ワイドタイプセフティレバー】

スライドから覗く部分がみなれたマルシンモデルガンよりも長いのです。
ほんの2-3ミリですが、印象はだいぶ異なります。
ここもしっかり再現したいと思います。

今あるバレルの銃口部分に少し足せばよいのですが、何を足すかで悩みました。
一番いいのは同じPPのバレルですが、供給が不安定なモデルガンパーツ。使いたいときに手に入るかは分かりません。
しかも、必要なのはちょっとだけでもったいないし、調達に手間がかかるということで、ABS板から作成しました。





バレルより一回り大きいサイズの輪っかを、ABS板からレーザー加工機で切り出します。
これを複数重ねてスペーサーとするわけです。
予備も含めて10個作りましたけど、ABSを焼き切るのでものすごい臭いです。
開け放った窓際で切り出しましたが、3日ほど臭いが消えませんでした。

切り出したパーツ。
左の部分は使いません。右の輪っかのみ使います。
これを金属棒に刺して接着します。

接着硬化後に旋盤で筒状に削ります。
延長のリングは銃口側に付ければよいのですが、ライフリングがなくなりますので、バレルのインサートより後ろに割り込ませます。

接着だけでは心配だったため、ヒートペンで溶着して一体化させ、さらに旋盤で成型します。
曲がらないように気を付けて作業せねばなりません。

こうして完成したバレルは総ABS樹脂製ですので、ブルーイングできません。
今回はGスミスSのFeで塗装後ブルーイングします。



鉄粉入りというブルーイング派の私にとってはありがたい塗料ですが、スプレー缶のままではドバっと塗料が出て、そのままでは滑らかな仕上がりにはなりません。
ノズル口径の大きいエアブラシでなるべく滑らかなるように薄く塗装します。
この後、粒状感が目立たくなるまで紙やすりで整えます。








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