ワルサーPP極初期タイプ(2)ワイドタイプセフティレバー

今回の極初期タイプPPに取り付けるセフティレバーを製作します。

前回はスライドのセフティ可動域を90度に広げました。
ワルサーPP極初期タイプ(1)セフティ可動域を広げる

極初期に製作されたPPは、ワイドタイプのセフティレバーが付いています。
ワイドタイプですので、よく見るモデルガンのセフティよりレバーの幅は広いです。
通常タイプは5本の溝が入っていますが、ワイドタイプは7本の溝があります。
比較的シンプルな形状のPP。
セフティレバーの形状は全体のスタイルに大きく影響しますのできちんと再現します。

左奥が今回製作したもの、右手前がマルシンのものです。
10年前はHW樹脂でレバー部分を作りましたが、今回はセフティ本体と同じ亜鉛合金から削り出します。

10年前の記事はこちらです。
マルシン製ワルサーPP(1)~セフティレバー


 材料はマルシンのエンフィールドのグリップウェイト。
ここからセフティレバーのサイズにカットします。

 セフティレバーはねじって作動させますので、レバーのみを接着したのでは剥離してしまいます。
セフティ、レバー部分それぞれに段差を設け、互いに噛み合うようにしてから接着します。

 接着後、レバー部分を成型したらこうなります。



多少隙間が空いていますが、しっかりと接合されています。
60度の可動域でクリックストップするよう設けられたくぼみは金属棒でふさいで、新たに90度の位置にくぼみをつけておきます。


レバーの根本部分をヤスリで削って一段落とします。
そのあとはセレーションを卓上フライス盤で彫っていきます。


レバーは高さ8mm、ここに1mmごとに合計7本彫ります。

何度かカッターを往復させ、徐々に深く彫っていきます。
レバーは湾曲していますので、深さもそれに合うように真ん中が一番高くなるように彫ります。
各部を成型して、角を丸め完成です。
亜鉛合金やHW樹脂は表面は何ともなくても、中は巣が入っていることが多いです。
今回の素材も案の定巣が入ってしまっています。
2個製作しましたが、どちらも同じ状態でしたので、このまま製作を進めました。






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